TAKAMIYA GROUP

現場に行かない現場管理 ~デジタル空間に施工現場を再現~

2024.10.15

現場に行かない現場管理 ~デジタル空間に施工現場を再現~

Technicalnote 技術情報

お世話になっております。キャディアンです。弊社はデスクワークが多い会社ですが、点群データの計測など外回りの仕事もしている部署もあります。外回りの楽しみの一つが昼食ではないでしょうか?日々美味しいお店を開拓されている方もいらっしゃるかと思います。ですが、移動に時間を取られて事務作業が中々進まないといった大変な部分もあるかと思います。移動に一日2時間かかっていたら、年間で約500時間にもなります。今回は外回りの移動時間を劇的に減らせるかもしれない「オンライン上に施工現場を再現」についてご紹介します。



建設業は生産性の向上が急務!

2024年4月から適用された建設業の時間外労働の上限規制、団塊世代の職人の大量退職によって建設業の人手不足は深刻な問題として扱われています。そこで建設業界では、様々な取り組みが行われているのですが、監理技術者が複数現場を兼任できるように技術者制度の見直しが図られています。下請契約の請負代金額の合計が一定以上の建設工事では専任の監理技術者を置かなければなりませんが、特定の条件下では兼任が可能です。技術者制度の見直しは、その特定の条件を緩和するといった方針で検討されています。複数の現場を見るといっても体は一つしかありませんので、時間の有効活用が業務を進めるうえで重要になってきます。



施工の技術管理はリモートでもできる

監理技術者の業務は、建設工事の施工を行う上で技術的な管理を行うことです。建設工事の施工内容、技術的な要件、契約の内容などを把握し、その施工計画を作成します。作成した施工計画に沿って、工程や品質の管理を行うとともに、職人の技術指導をします。国土交通省が定めた「監理技術者制度運用マニュアル」では、テレワークにより業務を行うことが認められています。現場への移動時間がかからないというのは、大きなメリットですが、とはいえ施工管理や現場における確認・立会等をどのように行うのか工夫が必要です。



施工管理をリモートで行うためには

スマートグラスを活用した遠隔作業支援

スマートグラスを用いて、現場にいる作業者の視界と音声を遠隔地にいる人と共有し、作業の指示などを行います。遠隔地にいながら現場の状況をリアルタイムに知ることができます。また、スマートグラスでマニュアルを表示させたり、アプリで独自のカスタマイズができる機種もあります。スマートグラスの詳しい説明は下記のリンクからご覧ください。

デジタル空間に施工現場を再現

デジタル空間に現実の施工現場を再現すれば、パソコンから施工現場の閲覧が可能になります。施工現場を3D写真や点群データで表現するので、視覚的に分かりやすく、2Dの図面では読み取れないような細部までデータを取得出来るメリットがあります。遠隔地にいながら施工状況の確認や出来高の管理ができます。


まとめ

建設業における人手不足は、さけて通れない問題です。デジタルを活用し、業務効率化を進める必要があります。キャディアンでは、マーターポートによる3D写真(点群データを含む)の取得、3Dレーザースキャナーでの高精度な点群データの計測によって、デジタル空間に施工現場を再現するサービスを提供しています。ご興味ありましたら、ぜひお問い合わせください。

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