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【スマートスタジアム】ICTやIoTを活用した新しいスタジアム

2024.06.17

【スマートスタジアム】ICTやIoTを活用した新しいスタジアム

Technicalnote 技術情報

お世話になっております。キャディアンです。タイパ(タイムパフォーマンス)という言葉があります。かけた時間に対して、どれだけの効果や満足度が得られるかという考え方ですが、「Z世代」を中心に「タイパ」が重要視されるようになりました。例えば動画を早送りで再生する「倍速視聴」は、タイパを重視した行動で言えます。今回はICTやIoTを活用し、高いタイパと感動の体験を提供する「スマートスタジアム」についてご紹介します。



スマートスタジアムとは

スマートスタジアムとは、スムーズな入場やストレスのない買い物を可能にしたり、付加価値を高めた観戦体験を提供できる設備を備えたスタジアムのことです。スマートスタジアムは5Gの高速通信によって実現するICTやIoTといった最新テクノロジーを駆使した仕組みが導入されています。


5Gとは

5Gとは、高速かつ大容量の通信が可能になる最新の通信規格です。5Gの通信速度は従来主流であった4Gの20倍で、飛躍的に進化しています。遅延が少ない・同時に多数のデバイスを接続できるといた特性も持っています。


ICTとは

ICTとはインターネットなどの通信とコンピュータを駆使する情報技術である「IT」に比べて、ICTは情報・知識の共有にフォーカスされており、人と人の情報伝達といったコミュニケーションの面に重きを置かれた情報技術です。


IoTとは

IoTとはICTがコミュニケーションの面に重きを置かれた情報技術であるのに対し、モノがインターネットを経由して通信する情報技術のことを指します。ただし、具体的に何をICTとし、何をIoTとするのか定義づけはされておらず、あいまいな部分がるので、注意が必要です。


スマートスタジアムの4つの取り組み例

今からご紹介する取り組みはすべてのスマートスタジアムで必ずしも実施されているものではありませんが、スマート化するとこんなことが可能になりますという例になります。


付加価値を高めた観戦体験の提供

自席から観戦すると当然ながらその席からの視点でしか観戦できません。スマートスタジアムではスマートフォンと会場のカメラと連携させると、フィールド全体などの映像も見る、得点シーンなどを再生したりすることができます。また試合の興奮をSNSに投稿したい人も多いと思います。人が大勢集まると通信速度が極端に遅くなることもありますが、5Gのネット環境では、そういったことも起こりにくくなります。スタジアム観戦といえば食事も楽しみの一つです。売店やトイレ、ゴミ箱への案内ルートや飲食物のオーダーを自席にいながら行えます。最近は現地ではなくライブ配信で観戦をされる方も増えてきました。ライブ配信ではカメラが映像を捉えた時点から視聴者に表示されるまで若干の遅れが発生します。5Gによって配信のタイムラグがほぼなくなるため、試合をリアルタイムで観戦できます。


混雑緩和

キャッシュレス決済と電子チケットの導入で支払いにかかる時間を短縮することができ、混雑緩和につながります。場内の決済を全てキャッシュレスにしているスタジアムもあります。スタジアムの各所に設置されたカメラの映像をAIがリアルタイムで解析し、売店の混雑状況を可視化、来場者が混雑していない売店を選ぶことができます。


セキュリティ対策

スタジアムに設置されたカメラやドローンなどに搭載されたカメラから得られた情報はAIで解析され、不審者の補足や体調が優れない来場者をいち早く察知し、素早い対応が可能になります。


データの収集と活用

顧客の行動履歴や購買履歴など、得られた膨大な情報を蓄積することで、スタジアムの売店レイアウトや動線配置をデータに基づいて検討することができ、顧客満足度の向上やマーケティング戦略に活用することができます。



まとめ

スマートスタジアムでの観戦体験は、テクノロジーの進化とともに大きく変わっていくことが考えられます。スタジアムに行かれた際は、スマート化している部分を探してみるのも楽しいかもしれませんね。キャディアンではマーターポートによる空間データの計測を行っています。高精細な3D写真と点群データをスマートスタジアムで導入検討されている方は、ぜひキャディアンまでお問い合わせください。

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