TAKAMIYA GROUP

枝垂桜とお寺の情景をデジタル保存する ~Matterportによるデジタルツイン~

2024.05.15

枝垂桜とお寺の情景をデジタル保存する ~Matterportによるデジタルツイン~

Technicalnote 技術情報

お世話になっております。キャディアンです。日本では、季節が移り変わるたびに四季折々の様々な風景に切り替わり、人々の心を魅了します。3月下旬~4月上旬にかけては桜が開花して、様々なところでお花見をたしなむ人や、写真を撮影する人が大勢いらっしゃいます。どの方々も、開花期間の短い桜を一目見て味わおう、記録に残そうと思いをはせているのだと思います。写真のように1枚の絵に風景を残すのもとても素敵なことですが、現実空間をデジタル空間にそのまま持ってくることができたらと思う人も多いのではないでしょうか。今回は、そんな試みをまとめた記事となります。



現実空間をデジタル空間に=デジタルツイン

現実にあるモノをそのままデジタル上に表現したモノをデジタルツインといいます。「ツイン=双子」という意味なので、名前の通りですね。詳しい内容については別の記事でまとめていますので、より詳しく知りたい方はこちらのリンクよりご参照ください。

デジタルツインを活用する場面としては、
・研究
・防災
・PR
・生産性向上
・解析/シミュレーション
など様々なものがあげられますが、本記事の事例のように「今しかない限定的な風景を保存する」という目的としても利用することが可能です。



今しかない原風景をデジタルツインで保存する

ある日、会社から車で2時間ほどかかる場所でお客様と打ち合わせをする機会があり、予定よりも早く着いてしまったことがありました。お昼前だったこともあり、お昼ご飯を食べる場所を歩いて探していると、見事な枝垂桜が咲いているとあるお寺を発見しました。見学させていただき、今しかないこの風景をなんとか記録しておきたいと思った矢先、お打合せでお見せする予定だった「Matterport」を持っていたことを思い出しました。すぐにお寺様に撮影して良いかを問い合わせしたところ、許可をいただけましたので、すぐに車に戻りMatterportを持って、お寺様を再訪しました。そしてMatterportで撮影してできあがったデジタル空間がコチラです。


現実で私が味わった風景を、皆様にも感じていただけたのではないでしょうか。撮影許可をいただけたお寺様にも、改めてお礼申し上げます。



デジタルツイン化するのにかかった時間

デジタルツインを作るために使用したMatterportとはどのような機械なのか…詳細が気になる方はぜひこちらの記事も確認してみてください。

今回撮影させていただいたお寺様では、撮影にかかった時間は、準備も含めてわずか10~15分程度です。そこからデータ処理をおこなって、皆様に体験いただけたようなデジタル空間が作られるのですが、データ処理にかかった時間はわずか半日程度。トータルで1日かかっておりません。実際にお寺様にもデータを確認していただきましたが、短時間でこれだけの規模のデータが撮影されていたことを、とても驚かれていました。建設現場などでもMatterportを使用することはありますが、やはり撮影時間/データ処理時間のどちらにも驚かれるお客様はとても多いです。このタイムパフォーマンスの良さが、Matterportの1つの武器であるといえます。



デジタルツイン化したい場面は他にも

今回は、私が感銘を受けた枝垂桜とお寺の風景を、Matterportを利用してデジタルツイン化しました。

風景以外にも
・イベントや展示会
・撤去してしまう建物やオブジェ
・閉鎖する学校や博物館
など、その時を逃したら二度と見ることができない場面をデジタルツイン化したい…そんな要望がございましたらぜひキャディアンまでお問い合わせください。



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